ラエルシオ・ヂ・フレイタス – Laércio de Freitas

ブラジル国サンパウロ州カンピナス市出身。1957年カルロス・ゴメス音楽院ピアノ科卒業。 1966年よりヨーロッパ、アジア、メキシコの国際舞台でデビューする。 1960年代末に有名なタンバ・トリオのピアニスト、ルイス・エサの後継としてタンバ4を受け継ぐ。

1971年にブラジルへ帰国、ルイス・カルロス・ヴィニャスの一員として TAPECAR レコードのコンパクト盤に自作曲「 Capim Gordura 」とトム・ジョビンの「 Chovendo na Roseira 」をレコーディング。 自作曲がヒットして翌年自身の LP アルバム「 Laércio de Freitas e o Som Roceiro 」で再版する。

伴奏共演した有名アーチストは、マリア・ベターニア、アンジェラ・マリア、マルコス・ヴァーリ、ウィルソン・シモナル、ナンシー・ウィルソン、シュープリームス、クララ・ヌネス、イヴァン・リンス、セザール・コスタ・フィーリョ、エミリオ・サンチアゴ、クアルテート・エン・シー、マルチーニョ・ダ・ヴィラ他多数。
1973年ジョアン・ドナートの LP アルバム「 Quem e Quem 」の編曲担当。
セヴェリーノ・アラウージョの「オルケストラ・タバジャラ」及び「ハダメス・ニャタリ・六重奏団」のメンバーとなる。

1980年にエルドラード・レコードで全曲自作の LP 「サンパウロ、バランソ・ノ・ショーロ」を制作。
続いて同社の有名なシリーズ・レコード「 Um Piano ao cair da Tarde 」に参加する。2年後からクラシック・ピアニスト、アルトゥール・モレイラ・リマのための編曲及びオーケストレーションと指揮に専念するようになった。

1988年、ピシンギーニャの名曲集アルバム「パウロ・モーラとクララ・スヴェルネル」に4曲編曲を担当する。

2006年、著名ギタリスト、アレッサンドロ・ペネージと共演で CD 「ラエルシオ・ヂ・フレイタスのジャコー・ド・バンドリンへのオマージュ」を録音する。巨匠ジャコーの13曲の再製盤である。
音楽教授としてはクリチバ市音楽院の「ショーロのピアノ」コース、パラ州立アート・インスティテュートで「編曲法」、サンパウロ州立音楽自由大学の「伴奏のためのピアノ」等で教鞭をとる。

TV 番組での活動。
「 Um Toque de Classe 」 (TV Manchete)
「 Alegria do Choro 」「 Café Concerto 」 (TV Cultura)
Rede Globo のテレビドラマ「 Mulheres Apaixonadas 」及び「 Viver a Vida 」には俳優として出演。
2011年には連邦貯蓄銀行150年記念ビデオで黒人の歴史的人物マシャード・デ・アシスの役を演じ全国に放映された。これは最初に制作されたビデオは白人がその役を演じたので黒人社会からプロテスト運動が起り改めて登用されたのである。

映画作品においては1999年のグラマード映画祭に、1910年の水兵のリーダー、ジョアン・カンディドの1968年の再製版フェルナンド・コステールの映画「 Amassa que elas gostam 」でサウンドトラック最優秀賞「 KIKITO 金賞を獲得、及び2015年、マルコス・マガリャンエス・マリンスの映画「 Chibata 」でも受賞した。

歌手/女優の Thalma de Freitas (タルマ・ヂ・フレイタス)の父親でもある。

Laércio de Freitas e Shen Ribeiro | Suíte dos três (Freitas e Ribeiro) | Instrumental Sesc Brasil
Cabo Pitanga | Laércio de Freitas