アミウカル・ザニ – Amilcar Zani

サンパウロ生まれ、ハケル・ペルーゾとジルベルト・チネッチに師事。
カルースト・グルベンキアン財団の奨学生として、ポルトガルのポルト市でエレナ・コスタに師事。また、ドイツのハンブルグ音楽芸術大学の奨学金を受けてコンラッド・ハンセンに師事。
マグダ・タリアフェッロとオメロ・マガリャエス、ヤン・エキエル、イヴォンヌ・ルフェーブル、サンドル・ベイギなどと共に数知れない講義に参加。 サンパウロ大学コミュニケーション芸術学部音楽科(ECA/ USP)では、教授の肩書きを持ち、教育に関する多くの仕事を発展させた。卒業前後の講座での研究、初等科学研究、修士号と博士号のオリエンテーション責任者となる。

2001年4月から2009年4月まで、ECA/ USP研究委員会の会長を務める。
近年は研究活動のために、ワシントン議会図書館(アメリカ)に幾度となく足を運び、CAPES(ブラジル文部省博士号改善委員会)とFAPESP(サンパウロ州研究補助財団)からは彼の研究プロジェクト、特にクララとエドゥアルト・シュトイアーマン・コレクション(※注:ワシントン議会図書館所蔵の貴重な資料収集)を実現するための博士後期課程奨学金が提供された。上述研究の成果は、以下のサイトで閲覧する事ができる。
www.projetosteuermann.usp.br

彼の研究は修士号論文「ロベルト・シューマン ピアノのためのソナタ 作品11と作品22」、博士号論文「フロレスタンとエウセビウス。 その理由」、フリーティーチング(※注:博士号所有者のみが応募できるコンテスト)論文「エドゥアルト・シュトイアーマン、姿形のスケッチ」ピアニスト、エロイザ・ザニとのピアノ4手連弾で、室内楽関連のレパートリーをピアノ向けに編曲しながら、ピアニストとしての研究を常に深めている。

エロイザ・ザニとアミウカル・ザニのデュオは、数知れないコンサートとリサイタルで定期的に演奏している。

エドゥアルド・セインクマン、ウィリー・コレア・デ・オリベイラ、シルビオ・フェラズ、タト・タボルダのような、多数のブラジル人作曲家達の作品初演を実現させるだけでなく、ピアノ4手連弾として編曲した作品の普及活動に貢献している。常にブラジル初演で、ロベルト・シューマンの作品44は五重奏からピアノにクララ・シューマンによる編曲、同じくシューマンの作品47を五重奏からピアノにカール・レイネッケによる編曲、ヨハネス・ブラームスの弦楽五重奏を、作者による編曲のピアノ4手連弾、シューマンの弦楽五重奏はオットー・ドレッセルによる編曲。

2000年7月には、ヨハネス・ブラームスの「ピアノとオーケストラのための協奏曲、作品15」のピアノ4手連弾をブラジルで初演。

2001年5月、やはりブラジル初演で、アルノルト・シェーンベルク自身による編曲「室内交響曲第1番、作品9」のピアノ4手連弾を発表。

そして2004年、サーラ・サンパウロにて、OSESP(サンパウロ交響楽団)合唱団と共に、アルノルト・シェーンベルク作曲「グリュークリッシュ・ハンド」のエドゥアルト・シュトイアーマンによる2台のピアノ、合唱と独奏のための編曲を初演。最近の「新しい音楽の祭典」では、ブラジル初演、世界では2度目の演奏となる「ピアノ4手連弾とアルフレッド・シュニットケ・オーケストラのための協奏曲」を発表。

このデュオの仕事は、ECA/MAC/FAPESP公認でリリースされた、作曲家エドゥアルド・セインクマンのCD「A Dança dos Duplos(2人組の踊り)」のレコーディングへの参加を含む。

Duo Amílcar e Heloísa Zani: “Opus 44” Shumann, “Opus 51” Brahms
Schnitke Ensaio OCAM 2008 Maestro Lutero Rodrigues