エロイザ・ザニ – Heloisa Zani

サンパウロ出身。サンパウロではジルベルト・チネッチに師事し、ポルトガルのポルト市でエレナ・コスタに師事、ドイツのハンブルグでコンラッドに師事。
マグダ・タリアフェッロとオメロ・マガリャエス、ヤン・エキエル、イヴォンヌ・ルフェーブルなど数知れない講義に参加。
サンパウロ大学コミュニケーション芸術学部音楽科(ECA/ USP)では講師を務め、卒業前後の講座での研究など教育に関する多くの仕事を発展させた。

近年は研究活動のために、ワシントン議会図書館(アメリカ)に幾度となく足を運び、室内楽関連のレバートリーをピアノ4手連弾に編曲する事で発展させ研究を深めるのみならず、さらに個々の研究プロジェクトも実現させている。

楽器教育に関連する新しい教育メソッド提案を探求する事が、彼女の活動の一部を成しており、ハンス・アイスラーの音楽制作を取り巻く修士論文がECA/USPの審査を通過するという結果につながった。

2002年、全く未知の研究、クララとエドゥアルト・シュトイアーマン、ルネ・レイボヴィッツとの間で交わされた郵便物を紹介し、ECA/USPで博士号を取得。

ピアニスト、アミウカル・ザニとのデュオは、数知れないコンサートとリサイタルで定期的に演奏している。

エドゥアルド・セインクマン、ウィリー・コレア・デ・オリベイラのような、多数のブラジル人作曲家達の作品初演を実現させるだけでなく、ピアノ4手連弾として編曲した作品の普及活動に貢献している。

常にブラジル初演で、ロベルト・シューマンの作品44は五重奏からピアノにクララ・シューマンによる編曲、同じくシューマンの作品47を五重奏からピアノにカール・レイネッケによる編曲、ヨハネス・ブラームスの弦楽五重奏を作者による編曲のピアノ4手連弾、シューマンの弦楽五重奏はオットー・ドレッセルによる編曲。

2000年7月には、ヨハネス・ブラームスの「ピアノとオーケストラのための協奏曲、作品15」のピアノ4手連弾をブラジルで初演。

2001年5月、やはりブラジル初演で、アルノルト・シェーンベルク自身による編曲「室内交響曲第1番、作品9」のピアノ4手連弾を発表。

そして2004年、サーラ・サンパウロにて、OSESP(サンパウロ交響楽団)合唱団と共に、アルノルト・シェーンベルク作曲「グリュークリッシュ・ハンド」のエドゥアルト・シュトイアーマンによる2台のピアノ、合唱と独奏のための編曲を初演。

最近の「新しい音楽の祭典」では、ブラジル初演、世界では2度目の演奏となる「ピアノ4手連弾とアルフレッド・シュニットケ・オーケストラのための協奏曲」を発表。

このデュオの仕事は、ECA/MAC/FAPESP公認でリリースされた、作曲家エドゥアルド・セインクマンのCD「A Dança dos Duplos(2人組の踊り)」のレコーディングへの参加を含む。

現在は、クララとエドゥアルト・シュトイアーマン・コレクションに含まれる教材を出版および周知しようとする研究をさらに発展させている。

Duo Amílcar e Heloísa Zani: “Opus 44” Shumann, “Opus 51” Brahms
Schnitke Ensaio OCAM 2008 Maestro Lutero Rodrigues